2025年大阪・関西万博について
基本情報
2025年大阪・関西万博
日本に万博がやってくるのは今回が初めてではありません。過去に1970年の「大阪万博」、1990年の「花の万博」、そして2005年日本国際博覧会「愛知万博」が開催されました。
メインのテーマは、 「いのちを救う」、「いのちをつなぐ」、「いのちに力を与える」の3つのサブテーマに分かれています。ベルギーパビリオンは「いのちを救う」ゾーンに位置しているため、ベルギーはこのサブテーマに焦点を当てて万博に参加します。
2025年大阪・関西万博
シグネチャープロジェクト
2025年日本国際博覧会協会(万博協会)は、参加国によって建設されるパビリオンのほかに、「シグネチャープロジェクト」と呼ばれる特別企画を展開します。このプロジェクトでは得点のテーマに基づいて活動が行われ、そのテーマは協会が自ら建設する8つの「シグネチャーパビリオン」に反映されます。
万博協会が掲げる目的は、来場者に「いのち」を探求し、創造性を体験する機会を提供することです。また、来場者が他者や地球のために小さい行動を起こすことを促し、何よりも来場者が笑顔になることを目指しています。
発表されたシグネチャーパビリオンは、「いのちを知る」「いのちを守る」「いのちを磨く」「いのちを拡げる」「いのちを育む」「いのちをつむぐ」「いのちを高める」「いのちを響き合わせる」の8つ。

大阪・関西万博 オフィシャルテーマソング コブクロ「この地球の続きを」
コブクロより、ミャクミャク ダンスverも公開!

2025年大阪・関西万博
目標
協会は、2025年大阪・関西万博で実現を目指すものとして、「最先端技術など世界の叡智を結集し、新たな発想を創造・発信」「国内外からの投資を拡大」「交流の活性化によるイノベーションを創出」「地域経済および中小企業の活性化」「豊かな日本文化の発信」という5つの目標を掲げています。
大阪・関西万博のコンセプトは、世界80億人が、ただ展示を見るだけでなく、未来社会を共創する空間を創り出すことです。つまり、万博の開催に先立ち、課題や解決策を共有するためのオンラインプラットフォームが立ち上がるのです。
2025年大阪・関西万博は、先端技術を含む世界の知を結集し、新たな発想を生み出して、共有することで、社会が直面するグローバルな課題の解決に貢献する場となることを目指しています。
2025年大阪・関西万博の開催地も、同様の理由から綿密かつ慎重に選定されました。協会に選ばれたのは、海と空を感じることができる”夢洲”です。
この場所は、来場者が海や空を通じて、世界とのつながりを感じられるようにという思いが込められています。
そのため万博協会は、会場の主動線(メインストリーム)をループ状に建設し、パビリオンや広場を合理的かつ流れるように配置することにしました。この構成は「多様性の中の統一(Unity in Diversity)」を象徴しています。
2025年大阪・関西万博には、約150か国が参加予定であり、NGOやNPOをはじめとする国際機関や企業など、約25の団体も参加します。
万博は、スリリングで多様な形のエンターテイメントを楽しめる場であると同時に、社会システムや技術を紹介・実証する「People’s Living Lab(未来社会の実験場)」というの側面も併せ持つことを目指しています。

1970年大阪万博から55年・・・
2025年大阪・関西万博、日本で初めての開催ではありません。
日本ではこれまでに、1970年と2005年の2回、博覧会国際事務局主催の万国博覧会が開催されました。
今回、大阪は2度目の開催地として選ばれています。初めて大阪で万博が開催されたのは1970年で、2005年には愛知県で開催されました。
1970年大阪万博では「太陽の塔」が建設されました。
この塔はやがて万博のシンボルとなり、多くの人々に親しまれました。
芸術家・岡本太郎が設計したこの塔は、万博会場の中心にある「フェスティバルプラザ」に建てられました。
このフェスティバルプラザは「大屋根」とも呼ばれ、建築家・丹下健三が設計したものです。
万博終了後も「太陽の塔」は保存され、現在は大阪府吹田市の「万博記念公園」に展示されています。
この塔は1970年以来、1992年と2023年の2度にわたり改修が行われました。
2度目のリニューアルは2025年大阪・関西万博を記念するもので、万博の準備の一環として行われました。新たに生まれ変わった塔は、2023年8月11日に一般公開されました。
また同時期に万「太陽の塔」の新しい姿を引き立てる形で、「万博記念館」が万博記念公園内に開設されました。
この記念館では、開催当時の資料やユニフォームなど、様々なものが展示されています。

©Takato Marui
ベルギーは万博で3度目の来日となります。ベルギーは1970年に開催されていた万博にも出展していました。
© expo70-park
大阪万博のベルギー館は大成功を収めました。
レンガ色の瓦で覆われた大きな切妻屋根と、緩やかな曲線を描く白い壁が特徴的なこの建物は、ベルギーの教会やカントリーハウスを現代風に表現したもので、美しい庭園に囲まれていました。ベルギーと日本の建築の良さを融合したこの建物は、ベルギーから輸入された22万枚の瓦で覆われた大屋根を備えていました。わずかに湾曲した曲面は、間仕切り、壁面、展示パネルなど館内のさまざまな場所で効果的に活用されていました。
会場を囲む色とりどりの花や石が敷き詰められた庭園は、狭い国土で農業開発が進められてきたベルギーの伝統的な農村風景を象徴するとともに、平和を愛するベルギーの人々の暮らしを想起させました。館内は、中世の古刹を思わせる落ち着いた雰囲気で統一されており、絨毯、家具、什器、照明器具に至るまですべてベルギー製でした。展示の見学が終えた来場者は、別棟のレストランへと案内されました。このレストランは、展示パビリオンの落ち着いた色合いとは対照的なモダンで明るい建物で、そのコントラストが来場者にヨーロッパの古代文化を感じさせました。
展示は「現在」「過去」「過去と未来の間」「未来」の4つのセクションに分かれていました。「現在」のセクションでは、幅5メートルのエントランスを抜けると、ベルギーの位置を示すアルミニウム製の世界地図や9つの州を示すブロンズ製の浮き彫り地図、ボードゥアン国王夫妻の肖像画、シンボル、印章、ベルギーの政治体制が展示されました。このセクションで特に注目されたのは、ベルギーの産業や人々の生活の様子を2台のプロジェクター、28枚のフィルム、14枚の円形スクリーンを使って映し出す90秒の無声映画と、レーザー光線による光の演出でした。
また、「割れないガラス」で作られた”ガラスの滝”、1,900樽のダイヤモンドや宝石が並ぶ「100万ドルの宝石展」、製紙産業、織物産業、化学産業、ベルギー発祥の耐熱プラスチック像、鉄鋼および非鉄金属産業などの展示も行われました。
1970年大阪万博で輝きを放ったベルギー。2025年大阪・関西万博でも、皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
詳細はこちら
2025年大阪・関西万博について、また大阪・関西万博の組織や会場について詳しく確認されたい場合は、2025年日本国際博覧会協会公式HPをご覧ください。