BIE
BIE
博覧会国際事務局(BIE)
博覧会国際事務局は1931年以来、パリに本部を置く世界博覧会の監督と規制を担う国際政府間組織。ベルギーを含む181カ国が加盟し、その内ベルギーは創設メンバーです。
BIE(博覧会国際事務局)の監督のもと開催される国際博覧会には、登録博覧会、認定博覧会、国際園芸博覧会、そしてミラノ・トリエンナーレの4種類があります。
さらに詳しく
BIEは、これらの国際博覧会の開催を統括しており、主催者と参加者の権利を最優先に考えています。
BIEの基本的な価値観は、「教育」「革新」「協力」です。


BIEは、将来の博覧会開催国を選定し、開催候補国および開催国に対し、イベント運営、国家ブランディング、パブリック・ディプロマシーに関する専門知識を提供する責任を担っています。また、博覧会の開催を規制する責務を担っています。その過程において、開催国と参加国の双方がBIE条約と博覧会規則を遵守していることを確保しています。
BIE設立当時の加盟国は31カ国でしたが、その後組織は拡大し、現在では181カ国が加盟しています。この成長は、国際博覧会の成功その国際的な魅力によるものです。加盟国はBIEのあらゆる意思決定に関与する権利を持ち、国際博覧会の質をより向上させるために日々取り組みを続けています。
仕組み
各加盟国の代表は最大3名。これらの代表は各国政府によって任命され、BIEの意思決定プロセスに参加します。
BIEは、ギリシャ出身のディミトリー・ケルケンツェス事務総長のもと運営されています。
各加盟国は、意思決定において一票を投じることができます。これらの決定は、年に2回開催される総会で行われます。
総会の目的は、将来の博覧会主催国の選出、開催に関する規則の審議・承認・公表、予算、コミュニケーション戦略、事務局の運営規則の承認、各委員会の委員および委員長の選出、BIE事務総長の任命、および必要に応じた1928年条約の改正です。


BIEは、執行委員会、規則委員会、総務予算委員会、情報通信委員会といった複数の委員会で構成されています。BIEの運営は事務局が担当しており、事務局長がその監督にあたります。
1931年以降、BIEは50回を超える博覧会の開催に携わってきました。それぞれの博覧会には毎回、数百万人もの来場者が訪れています。なかでも2010年には上海万博は、7300万人という過去最大の来場者を記録しました。
国際博覧会の会期は最長6ヶ月で、規模に制限はなく、参加者は独自のパビリオンを建設することができます。
一方で専門博覧会は、会場面積が25ヘクタール以内、開催期間は最大3ヶ月間、テーマは特定的で、主催者が提供するパビリオン内のスペースで展示を行う形式です。
さらにBIEは、1933年から定期的に開催されているミラノ・トリエンナーレや、1959年から国際園芸家協会と共催している 国際園芸博覧会(AIPH)の運営にも携わっています。
最初の国際博覧会は1851年にロンドンで開催されました。その後、パリ、ウィーン、シカゴ、ブリュッセルなど、世界各地で記憶に残る博覧会が開催されてきました。
今後のBIE活動
現在、BIEは2025年大阪・関西万博の準備を進めると同時に、その後に予定されている国際博覧会も視野に入れています。
2027年には、園芸博覧会である「2027年横浜国際園芸博覧会」と、専門博覧会である「2027年ベオグラード国際博覧会」の2つの国際博覧会が開催される予定です。ベルギーがこれら2027年の博覧会に参加するかは、現時点では未定です。
また大阪・関西万博の5年後に開催される「2030年国際博覧会」についても、すでに本格的な準備が進められています。3つの候補地の中から、2023年11月28日に開催されたBIE総会での無記名投票の結果、2030年国際博覧会の開催地はリヤド(サウジアラビア)に決定しました。
リヤドへお祝い申し上げます!
ベルギーが2030年リヤド万博に参加するかどうかは、今後開催される閣僚理事会で決定される予定です。

BIEについてもっと知る
BIEやその仕組み、博覧会の種類、組織構成について詳しく知りたい方は、BIE公式HPをご覧ください。