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新ベルギー・コミッショナー・ジェネラルが就任

ベルギー政府国際博覧会代表委員会(BelExpo)は、ベルギーの万国博覧会への参加を管理する責任を担っており、直近では2020年ドバイ万博と2022年オランダ・アルメーレ国際園芸博覧会があります。

陳列区域ベルギー政府代表(コミッショナー・ジェネラル)が率いるBelExpoは、各国際博覧会への参加を完全的にコーディネートします。その際、ベルギー連邦政府および地方・地域当局が関与する技術委員会が支持します。

 

ピーテル・デクレムがBelExpoの新コミッショナー
・ジェネラルに

 

2023年11月12日、ピーテル・デクレムが王法によりベルギー政府国際博覧会代表委員会 陳列区域ベルギー政府代表(コミッショナー・ジェネラル)に正式に任命され、2025年日本国際博覧会のへのベルギーの参加においてBelExpoを指揮します。

ピエール=イヴ・デルマーニュ大臣は2023年10月27日、デクレム氏の任命案を閣僚理事会に提出。同理事会では、デクレム氏の新陳列区域ベルギー政府代表(コミッショナー・ジェネラル)への任命とジェアンヌ・ロッカス氏のBelExpo新運営委員会長への任命が承認されました。

その後、各勅令案が国王に提出され、署名が求められました。両勅令は11月12日に正式に署名され、デクレム氏とロッカス氏の就任が正式に決定しました。

 

 

任命の流れ

 

ベルギー政府国際展示会代表委員会(BelExpo)とは、2017年4月に設立された経済省に所属するベルギーの独立行政法人です。博覧会国際事務局認定上開催される各国際博覧会ごとに、その準備期間中および開催期間中、BelExpoを率いる新しい陳列区域ベルギー政府代表が閣僚理事会によって任命されます。任務は博覧会終了後6ヶ月以内に終了します。

新陳列区域ベルギー政府代表の任命手続きは、2022年4月27日にベルギー官報に空席が掲載された時点で開始されました。11月12日に勅令が調印され、この手続きは終了しました。

応募者は2022年5月17日までに応募書類をベルギー経済省に提出し、その後、ルナート・スフローテン経済分析・国際経済総局長が、提出された応募書類をもとに最終選考を担当しました。

募集要項には、ベルギーの制度、文化、経済、産業の枠組みに関する十分な知識、豊富な関連経験、商業・渉外両面のコミュニケーション能力、国際関係、特にアジア地域に関する十分な知識が求められていました。

さらに、候補者には、ベルギーのテクノロジー界における進化や、展示コンセプトの開発におけるイノベーションの状況について、明確なビジョンを持っていることが期待されました。

ベルギー経済省は、求職者の選考手順の第一段階として、広範囲にわたる履歴書審査が実施され、その結果、ピーテル・デクレムが最も有力な候補者であると判断され、選出されました。

 

プロフィール 

 

デクレム氏は1962年7月22日ベルギー・アールテル(Aalter)生まれ。既婚で3児の父。

ルーヴェン・カトリック大学(KU Leuven)でロマンス言語学を、蘭語系ブリュッセル自由大学(VUB)で欧州法・国際法を専攻。ハーバード・ビジネス・スクールのアドバンス・マネジメント・プログラムにも参加。

学業修了後、政治活動に専念。1995年、アールテル市長に就任。その後、政治家としてのキャリアを通じて、ベルギー代議院内会派長、防衛大臣、副首相、外務大臣、内務大臣など、国家レベルの要職を歴任。

2023年11月12日からは、国際博覧会ベルギー政府代表委員会(BelExpo)の陳列区域ベルギー政府代表(コミッショナー・ジェネラル)。

 

PDC

 

コミッショナー・ジェネラルの責務

 

コミッショナー・ジェネラル(CG)は、BelExpoの日々の運営に最終的な責任を持ち、理事会と意思決定の一部を共有します。理事会と協議しながら、ベルギーの社会、制度、文化、経済、産業の枠組みの中でBelExpoの方針の策定とその執行をします。

2025年大阪・関西万博におけるベルギーパビリオンのイベント内容・プログラムの練り上げと具体的な実施も、CGの監督下にあります。

CGはまた、博覧会国際事務局(Bureau International des Expositions)におけるベルギーの代表でもあります。

 

2025年大阪・関西万博へのベルギー参加:現状と課題

 

ベルギーパビリオンのデザインは2023年7月18日に発表され、その後2023年9月15日に7ヶ国目として、大阪市へ仮設許可申請書の提出を行いました。5週間を経て、予定より1週間早く2025年大阪・関西万博パビリオンの建築確認が下りました。ベルギーは許可が下りた3番目の国となりました。

2023年10月19日、ベルギーは、すでに日本の建設業者と契約していながら、仮建設許可を取得した最初の国となりました。

パビリオンの建設に関しては、BelExpoは2023年10月20日に万博主催者に基本設計書承認申請書を提出し、2023年12月27日に承認を受領しました。現在、実施設計書承認申請書の提出の準備を進めております。

 

2024年1月16日の起工式のちょうど1日前、1月15日にベルギー館建設用地が正式に業者に引き渡されました。これにより、夢洲での工事が正式に開始しました。

起工式は夢洲にて、デクレム陳列区域政府代表、アントワーヌ・エブラールベルギー大使、羽田浩二2025年日本国際博覧会政府代表のご臨席のもと、執り行われました。

2024年1月29日、建設コンソーシアムは、ベルギーパビリオン建設準備の一環として、ベルギーの土地で最初の工事を開始しました。

 

これと並行して、BelExpoは2023年6月30日にベルギー・パビリオンの内装工事の公募入札を開始しました。この入札は、パビリオンのいわゆる来場者体験(ビジター・ジャーニー)の創造に関するもので、インテリアデザイン、特に展示の空間演出が含まれます。

このほど、公募入札の候補者選定段階で3つのコンソーシアムが選ばれ、第2段階である落札の段階が本格化しています。この度も、有能なコンソーシアムが落札することを期待しております。